「スキルを悪用しない」という覚悟
また、企業や組織の脆弱ポイントを把握しており、それらを潰すことで被害に遭わない状況を作るのがセキュリティエンジニアの役割の一つでもありますが、裏を返すと脆弱性を持つ企業の弱みを握っており、それらを悪用することすらできてしまう存在がセキュリティエンジニアとも言えます。企業のID管理や、脆弱性対策を一任されているIT担当者やシステムエンジニアも広義のセキュリティエンジニアと言えるでしょう。
このように、企業や組織の弱みを把握しており、攻撃側に回ると大きな損害を与えることができる能力を身につけたセキュリティエンジニアだからこそ、身につけた能力を悪用せず、よりよい社会を作るために、自らの能力を発揮しようと決意する「覚悟」が必要になります。