ランサムウェア、生成AIを使ったフィッシングメール
まずは、ランサムウェアを用いた脅迫です。
データを暗号化しシステムを破壊させるのみならず、盗み出した情報を流出させたくなければ金を払え、という二重脅迫で企業に脅しをかけてきます。システム破壊によって事業が立ち行かなくなったり、センシティブな情報を扱っている企業が情報流出を恐れて身代金を支払うケースも存在しており、その額(身代金要求額と被害額)は、増加傾向にあります。
生成AI(ChatGPT等)の登場により、言葉の壁を超えて流暢な日本語を使ったフィッシングメールを作ることができるようになり、2023年の不正送金被害額は80億円を超えました。これは今までの被害額の最高額であった30億円をはるかに超える額であり、生成AIを用いた新しいテクノロジーが、サイバー犯罪者にとっても効果的であることを証明したといえるでしょう。